お客様の声・利用一覧

能楽おもしろ講座をご見学いただいた皆様からありがたいお声を続々と頂戴しております。

一部をご紹介いたします。

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京都府立洛北高校附属中学校の皆さまより感想をいただきました。

今迄は 能のことをあまり知らずに ドラマなどでしか見たことがなかったので能がこれほどまでに深いことを知って驚きました。いたるところに工夫が施されていてそれが室町時代から受け継がれているという事は本当にすごいことだと思いました。昔の人は感謝や祈りを能によって神様に伝えたいという気持ちがとても強かったんだなと思いました。古典芸能を見たのは初めてでしたが本当にすばらしいなと思い、それを創り上げた人々もそれを受け継いできた人もすごいと思いました。

能は同じ伝統芸能でも歌舞伎のように話していることが聞き取れるわけではありませんし、道具も少ないので今はどういう状況か理解することができません。だから少し難しいイメージがありました。しかし今回説明を聞き「内容が理解できなくても想像力を膨らませることが大事。能はそうやって見るもの」と言われわからなくてもいいんだとほっとしました。そしてそれと同時にだから道具がないのかと理解しました。道具があったら状況が理解できる分自分が想像することが出来なくなります。観客一人一人が自分の物語を創造できるようにしているのではないかと思いました。

能は自分にとって遠い存在だと思っていたけど「時代の中で変化し続けているからこそ生き残ってきた」という言葉は心に残りました。おばあちゃんにその話をしたら「能は前から見に行きたかってん。いいなぁ」と言われたので貴重な体験だったと改めて知りました。

鑑賞と体験を通して最も強く感じたことは「無駄がない」ということであった。能の要素の全てには意味がある。意味があるということは逆に言えば意味がないものはないということである。長い年月をかけて能の中に「美しさ」を与える要素以外のものは削られていく。それが「日本的美しさ」であり能という芸能は日本の思想を体現化する存在ではないかと 鑑賞が終わった後の快い余韻に浸りながら考えていた。

解説をして頂いたことでどれだけ大変な事をしているかわかって良かったです。それは登場人物を演じている人だけでなく謡、囃子の人も同じだけど それを観客に感じさせないことが流石だなと感動しました。謡を11期全員で体験したことが今回特に印象に残りました。一人一人がしっかり声を張ることで団結力を隊められた気がして嬉しかったです。

今迄名前しか知らなかった能が少し身近になった気がします。知識を増やした上で実際に能を見るとどんどん引き込まれて本当に凄い迫力だなと感じました。


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